お知らせ

健康で長生きするために ~腸内細菌を育てよう~

2024/02/01

 私たちの体は、約60兆個の細胞からできています。大腸の中には、それよりも多い約100兆個の腸内細菌が住んでいて、その重さは1.5㎏ もあります!

  腸内細菌は環境によって変化し、そのバランスの乱れが、肥満・2型糖尿病や動脈硬化など多くの病気の原因になっていることがわかっています。脂質の多い食事によって腸内細菌のバランスが崩れ、太りやすく血糖が上がりやすくなります。また、運動によって腸内細菌が変化し、インスリン(糖の代謝を調節し、血糖値を一定に保つ働きを持つホルモン)が効きやすくなることや、長生きの方の腸内細菌は病原性細菌を防ぎ、健康長寿と関係していることも示されています。

  腸内細菌が食物繊維を分解することにより作られる短鎖脂肪酸は、腸内環境を改善します。水溶性食物繊維(海藻・きのこ類や里芋、果物のペクチンなど)やオリゴ糖(大豆、玉ねぎ、ごぼう、ねぎ、アスパラガスなど)を多く含む、短鎖脂肪酸を増やす食品は、腸内細菌のエサとなるので、十分に摂って腸内細菌を育てましょう。

 西淀病院 内科医師 村瀬 明世

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