きらっと看護 ①総合外来
今月から、西淀病院の”きらっと看護“を
紹介していきたいと思います(*^^*)!
第1回目は「総合外来」です!
当院の総合外来は、救急外来、一般外来、
気管支・上下部内視鏡検査、手術部門、特殊検査部門、
一部の健診課業務など、様々な部門を担っています。
●スタッフ数:看護師15名 事務1名
●年間救急搬送件数:2018年度 約2400件
●総合外来・救急外来年間受診者数:2018年度 約14000件
●当院の総合外来の強み・こだわり
・断らない救急を目指す
・受診時の患者様満足度の向上を目指す
・スタッフとコミュニケーションを図り、
気になる患者様の共有
●とある患者様との出会い
総合外来で2017年12月~2018年5月まで
2週間に1回化学療法を行なっていたAさん。
Aさんは奥さんのことが大好きで、
いつも「ありがとねぇー」と
スタッフにも気を遣ってくださっていました。
化学療法を行なうも、病状の維持が出来ず、
病状は良くなりません。
そこで、Aさんに今後のことを相談してみたところ
「東京オリンピックまで生きれるかな?」
「桜でも見たいなぁ。」と。
夢を抱くことはとても大事なことなので、
病状と照らし合わせ、いま出来ることは何かを考えました。
そしてAさんの家の近くの公園でみんなと花見をするのは
どうかと提案したところ、快諾されたので、
奥さんもぜひ一緒に来て下さいと伝えました。
当日、桜は散り際で
絶好の花見シーズンとは言えませんでしたが、
医師、薬剤師、看護師とその子どもたちなど
20人近くでのにぎやかな花見となり、
Aさんも「なんとか間に合ったなぁ」と
笑顔を見せられました。
自己満足とも捉えられるかもしれませんが、
Aさんと信頼関係を築けたからこそ実現できたと思っています。
そして、Aさんらしいありのままの姿を見られたことを
とても嬉しく思いました。
4ヵ月後、Aさんは苦痛から解放され
すやすやと永い眠りにつきました。
当時外来師長だった看護師は、
花見中にAさんと奥さんが何度も顔を見合わせて
うなずき微笑みあっているのを見て、
お2人の最後の時間をお手伝いできたのかなあと
今でも思い出すことがあるそうです。
総合外来は、救急外来でもあり、
このような事例と、救急患者様の命を繋ぐという
イメージは相反するかもしれません。
看護の場面は、患者様と同じ時間を過ごし、
患者様の思いにしっかり共感し、共有することが
大事だと思っています。
その中で、絶対に後悔しないように全力で取り組むことが
必要とされる場面もあります。
こればかりは教科書には載っていなくて、
自分の”思い”だけなんです。
「どうしよう」「どうしたらいいの?」
でも、1人で悩んでも答えは同じなんです。
どうすればいいのかなんて。
でも、職場のスタッフに相談し、
「実は自分も気になっていた」などの思いを知り、
一緒に行動に移すと、すさまじい行動力となります。
総合外来には、パワーに満ち溢れ、
少し個性的で愉快なスタッフがいます。
そんな総合外来をこれからもよろしくお願いします!
見学の際にはぜひお声掛けください♪