こんにちは。透析室です!
透析室は院内の2階のはずれにあります。ベッドは25床あり、月・水・金は午前と午後の2クール、火・木・土は午前のみでトータル約65名の方の維持透析を行っています。血液透析は1回4時間くらいかけて血液を体外に取り出し、ダイアライザーという人工腎臓を介して次の4つを行う治療です。
①本来尿から出るはずの体内にたまった老廃物を取り除く
②余分な水分を取り除く
③ナトリウム、カリウム、リンなど腎不全で乱れた体内の電解質を正常なバランスに近づける
④血液を正常なph7.35~7.45の弱アルカリ性に調整する
透析はあくまで症状の進行を防ぎ症状を和らげるための対症療法ですので、腎移植をしない限り原則として一生続ける治療です。患者さんは1回4時間の治療を週3回受けるために通院が必要で、当院には現在約60名の患者さんが通院されています。通院は大変かも知れませんが透析をすると腎不全で命を落とすことなく、普通に生活することが出来ます。
透析を行うために腕の動脈と静脈をつなぐ手術をして「シャント」と呼ばれる血管を作ります。
透析患者さんはとても感染しやすいという特徴があるので、今回のようなコロナウイルス感染症などが流行するととても気を使います。患者さんが感染症にかかっても透析は休んだりやめたりできません。インフルエンザに罹患した患者さんが出た時などは、ほかの患者さんに感染を広げないように時間をずらすなどの工夫をしながら頑張っています。看護師8名、臨床工学技師7名で患者さんの安全と命を守るために日々奮闘しています。 病院見学の際にはぜひお立ち寄りください(*^^*)