【 story4 】 訪問看護 108歳。暮らしまるごと③
みんなで自宅の生活を支える
ファミリークリニックなごみ
師長
藤 厚子
ご自宅で、100歳のときから毎年誕生日会をやって、
「もう最後かな」って言いながら9年。
施設へ行かれました。
往診が必要になったのも同じ年。(100歳の年)
「その人らしさ」を叶えるところで、
お風呂は一番苦労したとこだと思います。
訪問入浴も嫌がられて、
最後までどうしたら安全に入れてあげられるかという
訪問看護のこだわりはすごかったです。
往診ってほんの数分なんです。
電話だったり、ファックスや写メを送ってもらったりの連携。
コスモスの訪問看護師さんなら、
この褥瘡なら、この処置をやってくれる。
ちっちゃいことの気づきもちゃんと見てくれる。
そういう安心感があります。
生活保護も、施設入所も拒み続け、
年金3万円と、甥御さんが負担されるお金を
私が預かりましたが、みるみるなくなるのが分かる。
甥御さんに要求するのがなんか一番切なかった。
そんなことも共有しながら、
ヘルパーさんも往診も訪問看護もどこが欠けても、
ここまで1日も暮らしを支えられなかったと思います。
訪問看護、診療所、病院でやる看護の中身って
担うところはそれぞれ違いますが、
大きい目標や思いが共有できているかどうかってのがやっぱり、
ここまでこだわってやれるっていうことでしょうね。
― story4 完 ―