喘息学習会

第6回 西淀病院喘息学習会

日 時:2015年5月30日(土)14時~16時(途中休憩10分)
場 所:西淀病院医局会議室
内 容:高齢者の喘息の話             講師:神浦茉奈実・中武祐子 薬剤師
    「もしかしたら、あなたも依存症に!?」  講師:大野啓文 医師
    ~ニコチン依存症・ギャンブル依存症の話~ 
参加者:15名


第一講義 高齢者の喘息の話【50分】

講師:神浦茉奈実・中武祐子 薬剤師
アンケート結果(12枚記入)よくわかった:4人 だいたいわかった:7人 未回答:1人

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 ぜんそく患者の高齢化に伴う変化、特に最近話題となっている肺気腫(COPD)の合併とその特徴、治療の話。またこの間に出ている喘息やCOPDの新しい薬を紹介しました。また過去に大量に使われたアスベストや阪神淡路大震災から20年経過して今後増えるであろうアスベスト関連肺疾患の話などがありました。

第二講義 もしかしたら、あなたも依存症に!?【60分】
     ~ニコチン依存症・ギャンブル依存症の話~

講師:大野啓文 医師
アンケート結果(12枚記入)よくわかった:7人 だいたいわかった:3人 未回答:2人

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 ニコチンが脳にどのように働き、やめられなくなっていくシステムが作られるのか、禁煙補助剤のチャンピックスがどのように作用してニコチン依存から離脱症状なしにやめられるのかを説明しました。
 ギャンブル依存症の話では病気の特徴、依存症患者の心理状態と脳内快楽物質と言われるドパミンがギャンブルを繰り返すうちに増えていき正常な判断ができなくなっていく疾病であることをお話しました。決して本人のだらしない性格や気が弱いという問題ではなく、ギャンブルに陥りやすい環境の中では「お釈迦様でもギャンブル依存症になりうるともいわれている」話を紹介しました。日本は既に世界でも異例のギャンブル大国で依存症患者が極めて多い事、ギャンブルのない環境がいかに重要かを解説しました。


(参加者の感想)

  • これからますます年を重ねて喘息とも仲良くしてゆきたいと思っています。自分の体の変化に気をつけたいと思っています。
  • 薬の話や、用途、今後の新しい薬が出て来る事など聴かしていただいて理解出来ました。
  • 参考になる話が多かった。久しぶりの喘息の話で大変なつかしいこともあり参考になった。
  • 喘息のお薬に関する新しい知識は、いつも楽しみにしています。
  • つぎからつぎへと新しい喘息の薬が出来てくるので、定期的に情報を知りたい。
  • 心臓病になると今までの喘息薬が使えなくなることがあるなど、いろいろ参考になりました。
  • COPDにも少し注意していきたいと思いました。
  • 喘息歴67年の私の肺はCOPDになっているかもと思っています。ピークフローの値だけで今は判断して薬を使っています。
  • 新しいことをいろいろ知ることが出来ました。
  • 新しいテーマで良かったです。
  • ギャンブルの話はとても興味がありました。
  • 親がギャンブル依存症の子に金を貸すのはもっと悪くなるというのがよくわかりました。

 最後に長い間この学習会を担当してきた大勝信子看護師、中武祐子薬剤師が今回で担当を外れることになり挨拶がありました。参加者からねぎらいの言葉をたくさんいただき、ありがとうございました。

次回は、2015年11月14日(土)14時から16時の予定です。
講義内容が決まれば、また掲載します。
この学習会は西淀病院が地域に向けて発信する家庭的な雰囲気の小さな喘息の勉強会です。
どなたでも参加自由です。


<お問い合せ先>
西淀病院 医局宛て

〒555-0024 大阪市西淀川区野里3-5-22
電話:06-6472-1141 FAX:06-6474-7685


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